就職後、東京に転勤になる前(昭和51年:1976年)にTK-80がNECから発売されたが、機能の割に高い(標準価格:88500円)と思って買わなかった。
代わりに、トラ技に連載された8080A(クロック1MHz)を使用したマイコン(Altair風)を組み
立てることとした。
そのため、インテルのマイコン主要チップキットを購入した。
他の部品は、こつこつ買い集め、自作した。
完成までに半年は掛かったか。
プログラムは、アドレス(16個のトグルスイッチ)とデータ(8個のトグルスイッチ)を2進(ONか、OFFか、ですな)を設定し、エンタープッシュボタンで一つづつ(当然機械語を)入力する、方式。
組上がり、サンプルプログラム(あるレジスタに1、あるレジスタにも1、アキュムレータを操作し、それらを合計し、違うレジスタに収納する)をパチパチ入力し、結果:10(2進です)を得た時は、嬉しかった。
が、これではI/Oとしては、大変貧弱で、当時標準機のテレタイプ端末ASR-33を物色した。
しかし、これが高かった(中古で10万円程度)、ために私的マイコン熱がこのとき一時機冷えた。
東京転勤後、上野の科学博物館にTK-80を使った展示があり、その入力のし易さにびっくりした。喰わず嫌いだった。こちらの方が入門としては良かったかも。
昭和54年:1979年、PC-8001が16万8千円で販売され、周囲の先端的な人がぼつぼつ買いだしたと思う。
その頃は、買う方もPCが良く分からなくて、あの人がNECなら、私はシャープにするという、クルマ購入的選択肢があったように思う。残念ながらシャープを買った人は、敗残した。なぜならクルマは標準化されていたが、PCはそのような物が無く、多く売れる方が常に勝者となる定めがあった(今でもある)、からだ。