小児性心理

電車で座れて、つらつら車内を眺めていたとき、
ふと、鞄に(販売時に装着されていた)タグをそのままにしている人が、いる、のに気づいた。
鞄・バッグのブランド品の「TUMI」「COACH」である。
タグは、購入前は純正品の証(アカシ)である事を示す印。であろうと思う。
購入後まで、そのタグを(これ見よがしにして)見せびらかしたい(のだろうか)?
または、タグの存在すら気づかず、使用している、のだろうか?
前者なら、ブランド品所有に頼る自信のない人、に思う。
後者なら、鈍感な、感性ゼロの人、と思う。

TUMIは、その製品の機能性が素晴らしい。素材(ナイロン素地、皮革)の良さにはほれぼれする。
COACHも、使い込むほど味が出るその独特の「コーチ皮」の点で独壇場である。
何を以てタグに頼る必要があるのだろう。

そのタグには、購入した鞄そのものの機能に寄与する何者があるのだろうか?
胸から勲章を下げて喜ぶことにも通ずる、小児心理性が伺える。