難儀した話

Windows95出始めの頃、あるものの管理をする必要に迫られた。
その数、約10万。
最初は、2千から増えて、最終的にその数字になる。
Excelの最大行は、65536。とても太刀打ちできる数字ではない。
で、(某社から出向の)上司の指示は、『リストで管理しろ。』
皆、「エ゛ー」と思う。
小生、おそるおそる、「紙で管理できる限界を超えているのではないかと。今はDBソフトという便利なモノがありまして・・・」と提案。
『なんだね、それは?』
「LANで、各自入力しDB管理をするのです。」
『それで?』
「変更も簡単です。」
『なに、誰でもできるのか!』
「はい。」
『じゃあ、簡単に消せるのだな!』
「はい、でもそれはほとんど・・・」
『それはいかん、手書きだと誰が書いたかよくわかる。リスト管理が一番じゃ。』
の一声で、A3バインダー(と用紙)の大量購入が決まった。
基本データを台帳として、A3横用紙にバンバン印刷し、じゃんじゃんキングファイルに綴じていく。
紙一枚に10件入る。状態変化あれば、各自台帳の該当欄に手書きで記入するように、とのお達し。
2千件で、200ページ。
1万件で、1000ページ。
2万件で、2000ページ。
ここで、上司は『もういい。やめろ。』と言った。
DBソフトでの管理が実現した。
後には、膨大な資源ゴミが出現した。