LPレコード

その昔オーディオのソースは、ポリ塩化ビニル製のLPレコードであった。
30cmLPレコードのジャケットは、CDに比べて大きくてデザインが楽しめて良いが、プレーヤにセットしてちゃんと音を出すまでが大変だった。
レコード盤上のホコリ取り然り、トーンアームの扱い然り・・・
 
ここで、すこし脇道へ
レコードを本当に理解して愛する人の見分け方をご存知か?
それには、レコードを見ること。これが最良。
愛する人:レコード盤中央のレーベル面が綺麗
そうでない人:レコード盤のレーベル面中心孔部に向かう渦巻き状のテカリが無数に存在する
即ち、プレーヤ回転中心軸にレコード盤を一発で収める人と、がさつにぐるぐる回転させ適当に納める人の差が表れているのだ。
閑話休題
ピックアップのレコード針はレコード溝と直接接触するので、経時で磨耗する。
定期的に交換する必要があった。
中学生時代親に買ってもらったステレオセットを姉が嫁入り道具で持っていった。
ある時そろそろレコード針を換える時期と思って名古屋中村区の姉の家に遊びに行ったとき持参して換えた。
可愛い息子さんが、ちょうどはいはいからたっちする頃だったか、小生が交換する一部始終をじっと見ていた。
もうお分かりか。翌日にはその針は陰も形も無かった、と後で姉から聞いた。