鯛中鯛

魚では鯖が好きだ。
はらわた付近の油ぎった場所も、よく動く体の部分に多く分布すると言われるコラーゲンが多い尻尾付近もウマイ。
焼きたてを醤油で食するのが一番だが、油煙の問題で最近なかなか食べられない。
竜田揚げは、せっかくの鯖の油分が揚げ油を混ざってしまい、いまいちだ。
しみじみ旨いのが、サバの煮付けである。
これと日本酒の組み合わせで、あばら骨を取り取り食べると、口の中で得も言われぬハーモニーが醸し出される。
で、胸びれの体内側の骨の中に、Φのような格好をしている薄い骨がある。
検索してみると、俗に「タイのタイ」といわれる骨らしい。
これは、烏口骨(うこうこつ)と肩甲骨という機能を持つ骨の合体物らしい。
種類によって形状が異なるが、特に鯛のはそれの外形に似ているので他の種類でもこう呼ばれるらしい。
サバの中でも、鯛中鯛とはこれ如何に。