一万年の旅路

なんだろう。
言語能力は、「能力」であって、「発明」ではない。
「車輪」では、ないだろうか。
(四足動物では実現不可能な)高速遠距離移動は、車輪なかりせば実現できないのだ。
古代文明が発祥し、その後近隣征服に向かうときの重要なTOOLとして機能した、と思う。
一方、ネイティブアメリカン(いわゆるインディアンですな)は、ついに車輪発明ができなかったようだ。
一万年の旅路―ネイティヴ・アメリカンの口承史
[原書名:THE WALKING PEOPLE : A Native American Oral History〈Underwood, Paula〉 ]
ISBN:4881356070
翔泳社 (1998-05-25出版)
ポーラ・アンダーウッド著〈Underwood,Paula〉・星川 淳【訳】
[A5 判] NDC分類:389.53 販売価:¥2,625(税込) (本体価:¥2,500)
P138に記載がある。
彼らが使用したのは、「トラボア」という道具で、
これは、2本の棒を渡した間に荷物を載せ、片端を保持し、片端を地面で滑らせるものだそうだ。
この本は、出アフリカ後、モンゴロイドユーラシア大陸からベーリング陸橋を経由し新大陸に至る口伝を記録した、といわれる本である。
ほとんど無交流であったと言われる、ホモ・サピエンスネアンデルタール人の関係の最近学説についても、その情報が得られない頃既に記載している等、非常に興味深い。