生物は遺伝子の乗り物

なんだろう。
あの世があるのか。ないのか。
この世界の意義は、自分が死ぬと同時に、意味を成さなくなるのか。小さいときにこのことを思い、死に深い恐怖を覚えた。
太古から、人間はこれに対する問いかけを続け、説明のため、宗教が創設された。
一方、ケンブリッジ大学の動物行動学者、リチャード・ドーキンス博士は、「生物は遺伝子の乗り物」と言った。
敷衍すると、
生物が子孫を残すのは、「子孫繁栄」が目的ではなくて、DNA繁栄が目的ということであり、DNAを残すことのみにDNAが存在し、その手段として「生物」を作り出した、ということだそうだ。
女性男性が着飾るのも、より有力な伴侶を得て、より良いDNAを後世に残すべしというDNAの指令であると解釈できる。
であるから、今この生は須臾ではあるが、私の貴方のDNA(の一部)は、人類が存続する限りにおいて、永続する・・・との説明になる。
しかしこの宇宙はビッグバンで始まった・・・、ということは、この宇宙にも終わりがある=すべてには終りがある、と考えるべきだろう。
永遠の終局(これは撞着語法=oxymoron)
こう考えると、死に対する考えが変わるだろうか。