ファインマンさんの愉快な人生 I

同書p262,263に、
彼(ファインマン)にとっては、微分積分、記号、演算子などはそれらがかかわる物理量と同じく、ほとんど手でじかに触れることのできる現実だったのだ。
(中略)
「しゃべっているうち僕の頭の中にはヤーンケとエムデの教科書の中のベッセル関数がぼんやり浮かんでいていて、うすいボージュ色のj、やや紫がかった青のn、濃褐色のxが飛びまわっているのが見えるのだ。」
とある。
まったく、凡庸人には計ることのできない領域と言えよう。