北千住駅秘密作戦その3

人が居ない、チャンスだ。
見渡して鞄からアルコールを取り出す。これは一般汚れ落とす定番。
ウェス(布)に浸してフェンスの金属棒上部をゴシゴシする。
だめだ、綺麗にならない。
ここで、電車が5番線に入線。そしらぬふりで立ち止まる通行人を装う。
電車が発車。人通りが一時期絶える。活動開始。
次は、オレンジクリーナ。これは油脂系汚れを強力に落とす。
だめだ、綺麗にならない。
もう次の電車が入線。今度は直通電車。そしらぬふりで立ち止まる通行人を装う。
電車が発車したが。人通りが絶えない。活動休止。
更に、電車が入線。そして発車。活動開始。
次は、必殺エピカの「突撃」。これは水酸化ナトリウムを含みタンパク質系汚れを強力に落とす。
だめだ、綺麗にならない。
ここまでやって気づいた。
おそらく、小生の電話で清掃係員の方々は誠実に対応してくれたのだろう。
これは、鳥のフンなどではなく、金属自体の何かの表面変質なのであろう。
だから、通常の清掃対応措置は無力なのだ。
金属棒材質は一見、ステンレスのようにも感じたが、なぜそうなったのだろう。
すごすごと、敗北の途についたのである。
クレームの電話を入れなくて、良かった。
 
また、本件は全く個人的な審美感から生じている(フェンスの手段・目的からして何ら問題無い)ことなので、東武電車に対して材質変更を求めるような行動を起こそうとは、全然思わない。
通常の清掃作業以上の対応を強いて求めても、そのコストは結局利用者が負担することになるので、これは全く本意では無いからである。
その後は、通勤電車選択が変わり、北千住駅は上り7番線ホームを直通電車で通過するようになったので、とりあえず「見ぬもの清し」という状態である。