サーパントマウンド

一万年の旅路―ネイティヴ・アメリカンの口承史
原書名:THE WALKING PEOPLE : A Native American Oral History〈Underwood, Paula〉
ISBN:4881356070
翔泳社 (1998-05-25出版)
ポーラ・アンダーウッド著・星川淳
中にも出てくる「サーパント・マウンド」である。
「サーパントマウンド」のウェブサイトは、こちら。
http://www.forgottenoh.com/Counties/Adams/serpent.html
専用に撮影された空撮写真の方がずっと分かりやすい。
氷河期のベーリング地峡を渡ったモンゴロイドが、新大陸で遭遇したできごとを先祖代々人間の頭脳を記憶メディアとして口伝えで伝承した物語の中に、この大蛇形土塁造りに駆り出されたときのことの内容があるのだ。旧ネイティブアメリカンが、紀元前に創造したらしいことが考古学的に検証されているようである。
意地悪い見方をすれば、考古学的遺跡の存在を「民族の伝承物語」とこじつけて、功名(?)に利用していることも、考えられる。しかしその割には語り口が自然で、フィクションならば、なかなかの手であると思う。