朝日新聞土曜のbe別紙特集が、「樋口一様と半井桃水」を取り上げていた。
半井桃水の居宅が平河天満宮近くであったとの紹介に驚いた。
かつてその天満宮至近のオフィスに勤務していたので、近辺を毎日徘徊していたことがあるのだ。
同じ道を、かの樋口一様も同じように歩いていた、と思うと感慨深い。
一葉の日記の出版されているものを読んだことがある。その中に、桃水の文学的才能についてかなり厳しいような記載をされた部分がある。
さすが、文学的に後世に残る偉大な人物は、ものかきの器量も判断できてしまうのであろう。
一女性として、男前に惹かれるところがあるのをみるのは、自然なところと思う。
若くして苦労したため夭折したが、長生きして、もっともっと作品を残して欲しかった。
彼女の母親の気位が高く、(高望みをして)縁談を蹴っていたことにも、原因の一端があったのではないかと思う。