ニューカレドニアでメガネを仕立てた話

1994年2月、ニューカレドニアに家族旅行に行った。
その時、メガネを海中に飛ばして無くした。
メガネをしたままサーフボードをしていてひっくり返った時に、海中に落としたもの。
今でもアンスバタ湾の海中では、その時の小生のメガネが熱帯魚を眺めているだろう。
強度の近視なので、即生活に支障が生じ、翌日ヌメア市内に代品購入に出た。
通常のレンズではないので、即手配可能かどうか、一抹の不安があった。
あらかじめガイドブックでセバストプール通りにメガネ屋さんがあると調べておいたので、そこに出向いた。
先客がいたが、すぐ番になった。
店員はフランス系。
ま、メガネ屋にメガマックを買いに行く訳はないので、比較的スムーズに検査が進んだ。
フレームも同じようなイメージのものがあったの一安心。
で、一番心配なのが、「いつでき上がるか」というもの。
店員さん曰く、「うちに在庫ある一番強いレンズでできます。30分後に来てください。」
これには、所詮ニューカレドニアは、フランス本国の反対側にある(未開の)植民地、と内心思っていたので、驚くと同時に嬉しかった。
で、時間経過後再び訪れ、できあがった一品をかけると、おもわず「トレビアーン」と口をついて声が出た。もちろん、「Tres bien!」のつもりで・・・
だが、フランス系の店員さんには通じなかった(ようで、がっかり)
おそらく、日本に初訪の外国人がガイドブックを見て「Sorewa-Subarasii-deesuu」と叫んでいるのと同じようなものであった、のであろう。
 
メガネ代金は、旅行会社の保険でほぼカバーできた。