イストはイカン

トヨタ自動車は2007年7月30日、5ドア・ハッチバックの新型「イスト」を発表した。
車速とエンジン回転数を一つのメーター内に表示する「コンセントリックメーター」をインパネに採用したという。
このメーター内には、車速インディケータと、エンジン回転数を示すインディケータがある。
エンジン回転計の目盛表示は、良い。
駄目なのは、車速インディケータ目盛表示の方。
どう違うか。
エンジン回転計の目盛数字は、重力の法則とおり、すべてが大地を下に正立してていて、直感的に判り易い。
車速インディケータは、メータ中心方向が数字の下面である。これがイカン。
メータは直感的に読めるようになることが工業製品の基本である。
これでは、視覚で得られた映像を脳内で数字変換することに無駄な時間・脳内リソースを費やしてしまい、反応遅れ、運転疲労の遠因になる恐れがあると、小生は思う。
一見が、幾何学様式に則っているかのような外観に惑わされてはならない。
本当の良い「デザイン」とは、間違いなく速度を認識でき安全に運転できるような形状をしているものだ。
見た目の斬新性を訴求したかったのであろうが、大トヨタには、チェック部門が機能していないのであろうか。