地気とは

Yahoo!のトップから「地気」で検索をかけたら、なにやら「風水」系統の用語が多くヒットする。
今日は、その中に散見される技術系統の「地気」という概念、の方の話である。
曰く、
http://www.terada-ele.co.jp/00_products/01-idc/idc6/main6-11.html
では・・・
本装置は各種機器装置の地気入力状態等の監視をし、(中略)センターへ送信します。
又は、
http://www.daitotusin.co.jp/contents/set/zatu/index.htm
では・・・
本装置は、(中略)地気信号を検出するとあらかじめ設定された制御パソコン(端末)の電話番号に発信します。
との説明がある。
が、「地気」自体は、既に既知の概念として表現されていて、門外漢にとっては、「なんじゃこりゃ?」と、全く分からない感がある。
もう少し、絞って「地気 用語」で検索すると、
http://www.wdic.org/dic/WDIC/CTSYS
では、
地気警報:警報の発生/復旧情報を、一本の銅線と大地の間でループを形成し伝送すること。
と、少々説明をしているが、具体性に乏しい感がする。
前振りが長くなった。
さて、「地気」とは、情報を発信する方が「アースに接続する」ということ、である。
言い換えると、ある電気の端子において、それに振り当てられている機能が能動化したことを表す手段として、地電位=アース状態、に遷移することを示す。ことである。
これは、情報を受信する方の条件は定められていないので、設計の自由度が大きい利点があるのだ。
それ以外の手段を考えてみよう。
「振り当てられている機能が能動化したことを表す手段」を、
・何らかの電圧を考える・・・双方の電圧・電流値のすり合わせ(仕様化)が必要
・何らかの電流を考える・・・双方の電流・電圧値のすり合わせ(仕様化)が必要
・何らかの両方の組み合わせを・・・・考えたくもない!
となって、一番簡単、かつ確実なのが、その端子をアースに接続する(落とす)ことなのである。
逆に言うと、地気でない場合は、その端子は非動作状態である、ということ、とも言える。
地気が一番良く用いられるのは、装置の警報出力用途である。
ある端子が地気となったら→さっさと決められたアラームベルを鳴らす。
という風に、機能の標準化が実現できるため、地気が賞用されている。
 
もっとも、上記の電圧・電流及びその組み合わせは、機器内部の各種信号伝送用途に高度に組み合わされて使用されている。
TTLのNANDゲートは、その真理値表動作が、電子回路設計上メリットあったので数量が出たのであろう。