映画「硫黄島からの手紙」

WOWOWで見た。
ほぼ全編中で、白黒映画かと思われるような彩度を抑えた映像が、当時の状況描写に即している。
なぜこのような映画が日本で今までに作られなく、米国で製作されたのであろうか。
当時の戦場で、おそらく行われてしまったであろう、捕虜の扱いに関するジュネーブ協定違反の描写についても、敵味方結局おあいこであった、との内容には少々びっくり。
だからこそ、アカデミー賞ではアメリカ受けはしなかったのか・・・
時代考証について、一言。
当時の用語であるが、第二次世界大戦の頃の無線通信の略を「無線」と、言っているシーンが2回出てくる。
まず、映画開始後、約1時間08分後の方。
当時は、「無線電信」が主流であるので、これの略の「無電」方が適切ではなかったか。
次に、約2時間02分後。
当時の無線機(型番:不明)及びそれから流れる内地からの激励の歌のシーンは、映画独自描写、であろうと思われる。
軍用通信に音曲はなかろう。おそらく「放送」の方が適切であったか、かと思う。
渡辺謙
1987年のNHK大河ドラマ独眼竜政宗』で主役の伊達政宗を演じた頃はイケイケどんどんで、当時小生がいた会社のイメージパーソンとなり、オフィスにいらっしゃったことがある。
あの頃氏は20代後半であった。誠に初々しいフレッシュな挨拶をされ、好印象を持った。
その後闘病生活を経て、再起され「ラストサムライ」を始めとするこのような素晴らしい映画に出演されたことに対して慶賀の意を表する。