ケネディ 「神話」と実像

中公新書
著:土田 宏
ISBN : 978-4-12-101920-2
1961年、43歳で米大統領に就任し、3年後、凶弾に倒れたジョン・F・ケネディ
アメリカの大統領に選出されるまでのいきさつを簡潔にまとめている。
米大統領選は、一種の人気投票である。
1960年は、ニクソンとの戦いであったが、第三政党から出馬したハリー・バードがもしもいなかったら、ニクソンが勝っていた可能性は高かったとある(p129)
同じようなことは、2000年選挙のラルフ・ネーダー(彼がフロリダ州アル・ゴア候補の票を食ったため、ブッシュがフロリダ州を取り、大統領になった)でも再現されている。
今回の大統領選挙でも、候補者は(おそらく)本質を訴えたいのではあろうが、図らずも人気取りで勝負せざるを得ないことに忸怩たるものを禁じえないのではないのであろうか。
著者は、ケネディ暗殺についてを詳細に調査した結果、以前の別の本(秘密工作 ケネディ暗殺)では、暗殺の首謀者をA・Bとイニシャルで示していたところを、本書ではズバリ、首謀者を海軍トップの作戦部長を務めたアーレイ・バーク提督であると書いている。
気に入らない人間を抹殺する軍人の闇の部分・・・
にしても、あまりにも、惜しいことであった。