ダーウィン『種の起源』を読む

著:北村 雄一
出版:株式会社化学同人
2009年02月発行
ISBN 978-4-7598-1170-4
p82で、紫色のプラム黄色のプラムよりもはるかにある病気にかかりやすい(中略)もし病気が流行すれば自然選択によって病気に強いプラムの樹が増える。それはすなわち紫色のプラムが増えることにもなる。
とあるが、正しいのだろうか?
 
また、恐竜絶滅の原因としてK/T境界が証拠という考え方は、シニョール・リップス効果によって、以前から他の原因による暫減説を退けたことが最近の定説だそうだ。
 
有名な「個体発生は系統発生を繰り返す」言葉、言い換えると「魚も爬虫類も鳥も人間も、卵から胚になり成長する場面では良く似ている、これは進化をやりなおすことを示す」という概念は、受け入れられやすい。
しかし、イカはそれを覆す発生を示すので、上記の概念は現在では正しくないと言われているということは、初めて読んで知った。