文科系のための暦読本

古今東西の暦の「謎」を読む−
著:上田 雄
監修:石原 幸男
彩流社 (2009/02/20 出版)
ISBN:9784779110436
日本の社会で使用される暦の歴史から現在また将来を説明する本。
国家が設立した証として、「暦」が権力よって制定されたが、天体運行は人間の政(まつりごと)とは関係なく運行しているので、人間の方が譲らなければならなくなっている。
ユリウス暦からグレゴリオ暦に代わった理由は、2008.12/7の「暦をつくった人々」が詳細に述べている。
二十四節気は、太陽暦に即していることは知らなかった。
p81、天文学の分野では数百年先の日食や天文現象を表現する時、西暦を使うことができないので、仕方なく皇紀を使って表記しているということである。
・・・これは、著者の勘違いであろう。外国人が皇紀で天文現象を計算することは現在でも、ありえないからだ。
p91、月の満ち欠けは(中略)女性の月経の周期にも現れているように、人間の生のリズムに連動している周期である。
・・・これは、間違い。月齢と女性のそれは、「たまたま」周期が近似しているため、そのように見えるだけなのである。