本当の敵はどこにいるのか

我々人間は、社会を構成している。
それぞれ役割を持って生きている。
個人の自我が最小単位である。
皆それぞれその自我の考えが及ぶ範囲を味方と考え、及ばない範囲を敵と見なす。
及ばないといっても、それぞれのレベルの範囲を超えた、認識不能な外縁部はあたかも存在無いような振舞いを示す。認識外だから当然である。
往々にして、その敵味方が混同されることがある。
日常生活に置き換えると、夫婦、親子の家族は、本来皆味方なのだが、時として夫婦は反目しあうことがある。子が親を敵とみなすと不良化し、親が子を敵とみなすと虐待する。
近所隣でも、やかましおばさんが出現し、どんどん広がって国レベルで敵味方に分かれて戦争する。
しゃべる言葉では、「ウチでは、どうだこうだ。」というウチという概念に入る範囲を味方と呼んでいるのだろう。
人間、ささいなことで、敵味方を切り分ける性癖がある。
例えば、政党内・会社内の派閥である。
身内で争うことは、外部からみれば、無駄なことだが、せっせと皆励む。
我々の本当の敵はなにか・・・
じっくりと考えることが必要である。