イケナイ宇宙学

―間違いだらけの天文常識-
著:フィリップ・プレイト
訳:江藤巌 熊谷玲美 斉藤隆央 寺薗淳也
楽工社 (2009/03/17 出版)
ISBN: 9784903063294
現代文明の大半は、科学技術の進歩により達成されている。
だが、人間が日常生きていく上で、科学上の成果の良し悪しの判断を刻一刻することは、必ずしも求められてはいない。
生活するには、「金」が必要で、そこに「とんでも科学」を「正当科学」を標榜して日々の糧を得ようとする「輩」が跳梁跋扈する。
本書は、一般向けに天文学を切り口に我々のい科学に向かう態度について説明してくれる。
もともと、占星術は、金儲けのたわ言と思っていたが、違う観点からの解説が面白い。しかし、毎日朝のテレビジョン映像で「本日の星占い」を流しているところをみると、人間は理性でなく感情の動物であると、つくづく感じる。
最近最後の大修理を終えたハッブル宇宙望遠鏡の話が、著者自身が身近にいたことがあることで書けた内容盛り沢山で、大変興味深かった。