キヤノン、映像出力系事業化断念

キヤノンは18日、次世代薄型ディスプレイ「SED(表面伝導型電子放出ディスプレイ)」の事業化を断念し、全額出資の開発子会社「SED」(神奈川県平塚市)を9月末で解散すると発表した。
これは、キヤノンは、SED事業化を断念した、ということである。
SEDSurface-conduction Electron-emitter Displayの話は、2006.1/31に取り上げている。
当該社は、映像・画像系の入力機器には強いが、出力系では、画像系(プリンタ)しか玉がなかった。
映像系への進出は悲願であり、SEDはそれが可能となる革新的なデバイスであった、と思われる。
どんなに技術的には優れた内容でも、認められ世に出るには、運も必要という好例であろう。