人間の本能

―心にひそむ進化の過去-
著:ロバート・ウィンストン
訳:鈴木 光太郎
新曜社 (2008/06/25 出版)
ISBN: 9784788511118
人間は、類人猿から進化した。
その経過で、社会性にまつわる数多くの性質を会得した。
多くの実例と、比較的短い各項目で、どんどん読み進める。
ある種の道徳が先鋭化すると宗教に変化し、逆に人間性に対する桎梏になる場合もある。
1976年、リチャード・ドーキンスが名著「利己的な遺伝子」を出版し、生物は「遺伝子」がつくるマシーンである、と喝破した。(p340)
本書(原書)は、2002年に上梓されているので、ニューヨークの世界貿易センタービル事件も取り上げている。(p422)
前述のドーキンス氏が、宗教を引き合いに出して非難していることに対し、著者は、それこそ利己的な遺伝子の究極の表れではないか、と疑問を呈している(p424)
 
道端に柱が立った。