急行「きたぐに」

2012年3月17日のダイヤ改正で定期列車としての運転を終了するそうだ。
大阪万博があった1970年(昭和45年)の夏、大阪駅糸魚川駅間でこれに乗ったことがある。
当時、大阪駅でこれの自由席に乗車するには、コンコースの定められた場所で順番待ち待機する必要があった。
たしか、23時30分頃の発車だったように記憶している。
余裕を持った心算で20時半にコンコースに着いたら、もう待合の白枠線一杯に人が並んでいた。
こりゃ、座れないと観念したが、仕方がないので、末尾に付いた。
その後も後ろ側にどんどん人が増えて、列車自体がパンクするのではないかと恐れたほどだ。
そのうちやがて時間となったようで、前の人についてぞろぞろホームに。
糸魚川駅は、翌日4時頃到着の予定で、当夜は立ちっぱなしか・・・と前途を悲観しつつも何ら為すすべもなく、客車の自由席の入り口から乗り込む。
車両内、前方の行列の中に山登りの一団がいて、乗り込むや否や座席を一括で確保してしまい、我々一般人は、入り口で暫し待機。
だが、その後状況は一変。
山登りの方々が仕切った結果、空いた座席がどんどん我々に割り当てられる。
こちらにも、一席割り当てられた。
なんと、窓上の網棚を整理して、それに上がってハンモックのように横になっている山登りの猛者達もいた。
座れたおかげで、あまりも疲労せず糸魚川まで乗車できたように記憶している。
 
継続2617日で、ページビュー数61万を記録したようだ。