世界鉄道史

―血と鉄と金の世界変革-
著:クリスティアン・ウォルマー
訳:安原 和見 須川 綾子
河出書房新社 (2012/02/28 出版)
ISBN: 9784309225630
鉄道は、産業革命と共にイギリスで生まれた。
その高速大量輸送の能力が評価されるに従って世界に広まった。
世界の鉄道の歴史に取り組んだ本だが、日本の一読者としては、あまり興味がない地域もあった。
やはり面白いのは、米国の鉄道であるが、この方面は既に「アメリカ鉄道3万マイル」(2010.12/23紹介)という、より掘り下げた内容の本の方に一歩譲ると思う。
日本の高速鉄道については、後半に少し触れられているだけである。
鉄道の敷設にあたっては、利権がからむのは古今東西同じようである・・・
米国フロリダの高速鉄道計画がぽしゃったのは、私見では航空業界の横槍ではないかと思う。