赤色超巨星からのガンマ線バースト

立春は過ぎたが、晴れた夜、20時過ぎ頃の南の空にオリオン座が丁度見頃の視覚で展開している。
四角形をなす星々の中に見事に連なる三ツ星、下部中央に位置するM42(オリオン大星雲)は、自然の采配を賛美して余りある存在だ。
宇宙空間内に展開する各種の物質の位置は、人の思惟が介入する余地はなく、その光を見かけ上の天球に貼り付けた形で見上げているのだが、それにしても絶妙の美しさには感嘆させられる。
さて、左上の赤い星は、ベテルギウスである。
(以下、ウィキペディアからの引用部が多い)
ベテルギウスは、地球からの見かけの大きさ(視直径)が太陽を除けば全天で最も大きい赤色超巨星である。
>距離は、約642光年。これが、超新星爆発するのが近い、と言われている。
そうなると、ある確率で、「ガンマ線バースト」が地球に到達するらしい。
過去にも、そのようなことがあったという・・・
>2005年、NASAカンザス大学の研究者が、約4億5000万年前のオルドビス紀シルル紀境界での大量絶滅がガンマ線バーストによって引き起こされたことを示唆する研究結果を発表した。
さらに、
>しかし近年の研究により、超新星爆発の際のガンマ線放出については、恒星の自転軸から2°の範囲で指向性があることがわかっている。実際、NASAハッブル宇宙望遠鏡ベテルギウスの自転が観測され、その結果ベテルギウスの自転軸は地球から20°ずれており、ガンマ線バーストが直撃する心配は無いとされた。ただし、超新星爆発時のかなり大きな質量変動とそれに伴う自転軸の変化が予想できないこと、ガンマ線放出指向性の理論的・実験的な根拠がはっきりしないことから、直撃の可能性について確実なことは知られていない。
ということで、仮に大当たりであった場合の影響は壊滅的となる可能性があるという。
今夜空に見える赤色光は、642年前に当該星を出発したものである。
>近い将来の爆発は予測されているものの、それがいつか(明日なのか100万年後なのか)を示したとする観測データや解析結果は発表されていない。
人智を超えた存在に対して人類は虚心坦懐になるべきであろう。
 
更に、植木の剪定。