新潮社の世界文学全集全45巻1971年刊行、を一応、読了した。
家人の嫁入道具に、日本文学全集と世界文学全集があった。
新婚当初から日本文学全集から読み始め、それらはかなり早い時期に読了した。
次の世界文学全集では、「嵐が丘」にかかったところで、会社が民営化したことによる引っ越し及び「嵐が丘」「ジェーン・エア」の内容がいかにも女性ごのみである内容から挫折し、その後何年も手つかずになっていた。
しばらく忘れていたが、このままページを開かず死んでいくのもナンだなと思って、昨年6月頃から再開したもの。
第18巻の「アンナ・カレーニナ」から再びページを繰り始め、あまり他の種類の書籍に浮気する気もなく、黙々と読み進め、第45巻の後、第17巻に戻って終わりとした。
古典文学は、その名は知られているが、なかなか読まれない・・・とも言われる。
しかし、ただで古典文学に称せられることはなく、幾星霜の人間の共感を得られる普遍的なものだけが生き残っている・・・ことも確かである。
然らば、おまえは全部読んだか・・・と詰問されたら、そうではない。
と頭を下げさせて頂く。
先に挙げたもののほかに、どうにも続けることが叶わず途中で投げ出したものもある。
長編小説で感銘を受けたものは、「モンテ・クリスト伯」「ジャン・クリストフ」「静かなドン」「人間の絆」
短編小説で感銘を受けたものは、「肉体の悪魔」「変身」
ところで、この「1971年刊 新潮社 世界文学全集 全45巻」で検索してもずばりヒットしなかった。
同社の世界文学全集 全50巻 1960-1964年が出てきて前半は同じ構成なので、それの縮小焼き直し版という扱いなのか・・・
取り合えず、ここに各巻と内容を記載する。
01巻:「若きウェルテルの悩み」ゲーテ
「ファウスト」ゲーテ
02巻:「赤と黒」 スタンダール
03巻:「モンテ・クリスト伯1」アレクサンドル・デュマ
04巻:「モンテ・クリスト伯2」アレクサンドル・デュマ
05巻:「モンテ・クリスト伯3」アレクサンドル・デュマ
06巻:「レ・ミゼラブル1」ヴィクトル・ユゴー
07巻:「レ・ミゼラブル2」ヴィクトル・ユゴー
08巻:「レ・ミゼラブル3」ヴィクトル・ユゴー
09巻:「谷間の百合」オノレ・ド・バルザック
「ゴリオ爺さん」オノレ・ド・バルザック
10巻:「ナナ」エミール・ゾラ
11巻:「ボヴァリー夫人」グスタフ・フローベール
「女の一生」ギイ・ド・モーパッサン
12巻:「デイヴィッド・コパフィールド1」チャールズ・ディケンズ
13巻:「デイヴィッド・コパフィールド2」チャールズ・ディケンズ
14巻:「デイヴィッド・コパフィールド3」チャールズ・ディケンズ
「炉ばたのこおろぎ」 チャールズ・ディケンズ
15巻:「嵐が丘」エミリー・ブロンテ
16巻:「ジェーン・エア」シャーロット・ブロンテ
17巻:「罪と罰」フョードル・ドストエフスキー
18巻:「アンナ・カレーニナ1」レフ・トルストイ
19巻:「アンナ・カレーニナ2」レフ・トルストイ
20巻:「チャタレイ夫人の恋人」D・H・ロレンス
21巻:「ジャン・クリストフ1」 ロマン・ロラン
22巻:「ジャン・クリストフ2」 ロマン・ロラン
23巻:「ジャン・クリストフ3」 ロマン・ロラン
24巻:「背徳者」アンドレ・ジッド
「狭き門」アンドレ・ジッド
「田園交響楽」アンドレ・ジッド
「女の学校」アンドレ・ジッド
「ロベール」アンドレ・ジッド
25巻:「郷愁」ヘルマン・ヘッセ
「車輪の下」ヘルマン・ヘッセ
「春の嵐」ヘルマン・ヘッセ
26巻:「魔の山1」トーマス・マン
27巻:「魔の山2」トーマス・マン
28巻:「八月の光」ウィリアム・フォークナー
29巻:「武器よさらば」アーネスト・ヘミングウェイ
「日はまた昇る」アーネスト・ヘミングウェイ
30巻:「怒りの葡萄」ジョン・スタインベック
31巻:「人間の条件」アンドレ・マルロー
「王道」アンドレ・マルロー
32巻:「静かなドン1」ミハイル・ショーロホフ
33巻:「静かなドン2」ミハイル・ショーロホフ
34巻:「静かなドン3」ミハイル・ショーロホフ
35巻:「人間の絆1」W・サマセット・モーム
36巻:「人間の絆2」W・サマセット・モーム
「月と六ペンス」W・サマセット・モーム
37巻:「異邦人」アルベール・カミュ
「ペスト」アルベール・カミュ
「転落」アルベール・カミュ
「誤解」アルベール・カミュ
38巻:「裸者と死者1」ノーマン・メイラー
39巻:「裸者と死者2」ノーマン・メイラー
40巻:「悲しみよこんにちは」フランソワーズ・サガン
「ある微笑」フランソワーズ・サガン
「一年ののち」フランソワーズ・サガン
「ブラームスはお好き」フランソワーズ・サガン
41巻:「マノン・レスコー」アベ・プレヴォ
「カルメン」プロスペル・メリメ
「椿姫」アレクサンドル・デュマ=フィス
42巻:「肉体の悪魔」レイモン・ラディゲ
「青い麦」シドニー=ガブリエル・コレット
「愛の砂漠」 フランソワ・モーリアック
「夜間飛行」 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
43巻:「ガリヴァ旅行記」ジョナサン・スウィフト
「幻想を追う女」トマス・ハーディ
「ジーキル博士とハイド氏」ロバート・ルイス・スティーヴンスン
「青春」ジョゼフ・コンラッド
「アッシャー家の崩壊」エドガー・アラン・ポー
「黒猫」エドガー・アラン・ポー
「賢者の贈り物」オー・ヘンリー
「最後の一葉」オー・ヘンリー
44巻:「うずしお」
「トニオ・クレーゲル」トーマス・マン
「マルテの手記」ライナー・マリーア・リルケ
「ルーマニア日記」ハンス・カロッサ
「変身」フランツ・カフカ(
45巻:「スペードの女王」アレクサンドル・プーシキン
「外套」ニコライ・ゴーゴリ
「はつ恋」イワン・ツルゲーネフ
「赤い花」フセヴォロド・ガルシン
「六号室」アントン・チェーホフ
「可愛い女」アントン・チェーホフ
「桜の園」アントン・チェーホフ
「マカールの夢」マクシム・ゴーリキー
「どん底」マクシム・ゴーリキー