友人から聞いた話

友人から、最近聞いた話。
一昔前、放送と通信の融合、ってよく言われた時期があったね。
その言葉は、掛け声だけで下火になり、いまは誰もそんなことは語らない。
ところが、最近、新しい風が吹いてきたんだ。
視聴者のパーソナリティをケータイに取り込み、それを家庭のTVセットに送り込んで、TVの出演者に成り代わって反映させる・・・というものなんだ。
容貌はもちろん姿や声も視聴者があたかもTVの中に出現した、ようなことが実現するんだ。
特に声については、自分が自分でいつも聞いている声と他の人が聞いている声は、違うよね。
この違和感についても、最新の技術で解決して、自分が普段自分の内部で聞いている声音に変換することで解消しているんだ。
例えば、ドラマを見てみよう。
ヒロイン、ヒーローに自分が成れるんだ。
他人が主役を演じるのを見て、ああ自分だったら・・・と思うよね。これは自分がその主役になるんだ。没入感どころではない。
例えば、スポーツはどうだろう。
スーパープレイ、ファインプレーを自分がするんだぜ。
これは、シビレル機能だと思わないかい。
これを実現するために、視聴者個人の情報を取得する機能がケータイに付加されるんだ。
ケータイは、それを視聴中のTVにローカルで送信する。受信したTVは、リアルタイムに目的の人物の外見その他を視聴者のものに変換して映すんだ。
今は、2次元変換で違和感ないまでに試作機ができているけど、処理能力が向上すれば3次元TVにも展開が可能なんだ。
もう家庭の奥さんは、TVに夢中!・・・となる世界が実現するね。
開発が大変だったけど、日本のあるメーカと通信事業者が開発に成功して、もうすぐ発表するところまで来たんだ。
その発表はいつかって?

X年後の、4月1日だよ。