ヒトはいかにして生まれたか

―遺伝と進化の人類学-
著:尾本 恵市
講談社学術文庫
ISBN:9784062922883
底本は、1995年に開催された「生命誌」の講演内容。
著者の自分史と人類学の関わりから口述された内容から著述されているため、読みやすい。
当時の人類学の展開を知ることができる。

一点、p30の「生物の進化」の図は、少々わかりずらい。

また、第三章「分類学と遺伝子」で、は、講演者は聴衆は一定の理解をされている前提でお話を展開しているようだが、
一般向けには下記のように、概念を事前に説明しておいたほうが理解が深まったのではないかと思う。
DNAは、デオキシリボ核酸という物質。
染色体は、DNAがタンパク質に巻きついたもの。
DNAの一部が遺伝子。
遺伝子は、情報。
ゲノムは、遺伝情報の全体