丸中印刷

時代が昭和から平成に変わった頃、とある外資系会社に勤めていた。
英文和訳パンフレット等の依頼をしていたのが、表題の会社。
一度何かの打ち合わせで、先方に出向いたら、社長からお昼をごちそうになった。
(今ではごく普通に使用されている)透明封筒仕様の郵便物について、
何回も郵便局と掛け合ったが、頭の固いお役人には話が通じないんだ。何回もゲリラ的に発送して何ら問題ないことを訴えても全く聞く耳を持っていない・・・というお話を披露して下さった。
それから約7年後、(また別の会社で)とある印刷物を手配する必要になった。
一飯の恩義ではないが、そのときのお礼を兼ねて電話を掛けたら、若社長がいらっしゃった。
さて、先代はご隠退なさったのか・・・と聞いたら、数年前にお亡くなりなりになった。
と伺った。
その頃は、お元気そうだったのに・・・と暫く言葉が出なかった。
注文は、それ一回きりとなったが、同社は独自の特徴を活かしてご活躍中らしい。
同慶の至りである。