静かなアリス

著:リサ・ジェノヴァ
訳:古屋 美登里
講談社(2009/09発売)
ISBN:9784908059131
最近、下記のことに思い至ることがある。
・何かをどこかに置いたのだが、思い出せない
・今日の行動について、するべきことを一つ忘れてしまった
・人と話をしているとき、話題にしたいその物の「名前」がでてこない
たまたま、TEDのサイトで知ったのが、
https://www.ted.com/talks/lisa_genova_what_you_can_do_to_prevent_alzheimer_s
アルツハイマー病にならないために何をする
という内容であった。
概要の、
https://www.ted.com/speakers/lisa_genova
に挙げられていた、Still Aliceの訳が本書で、その紹介に、
その豊富な認知症患者との対話から著書『静かなアリス』が生まれた。
とある。
若年性でなくとも、齢を重ねると起こる種々の衰えの描写に、少々打ちのめされた。
幸い、TEDでは、老化の進行を少しでも遅らせる方法を紹介して下さっているので、有難い。それは、
脳内のシナプスの数は百兆個以上あり、常に増減している。新しいことを学ぶたびに、新しいシナプスを作り出す。
シナプスの数があればあるほど、情報をたくさん蓄えられ、アルツハイマーに対する抵抗力をつけられる。
そのためには「新しいことを学ぶ」こと。過去を思い起こしたり、クロスワードパズルをすることではない。
アルツハイマーに抵抗力のある脳を作るには、イタリア語を学んだり、新しい友達を作ったり、本を読んだりすることで、すなわち「新しいことを学ぶ:新しいシナプスを作る」ことが防止策になる・・・
というものであった。