五〇億年の孤独

―宇宙に生命を探す天文学者たち-
著:リー・ビリングズ
訳:松井 信彦
解説:渡部潤一
早川書房(2016/03発売)
ISBN,:9784152096098
太陽系外の恒星に生命が棲むことが可能な惑星は存在するのか・・・
また、この地球は地球外知的生命から見たら、どのように観測されるのか・・・
このような話になると、有名なのが「ドレイクの方程式」である。
その当人のSETIプロジェクトの牽引役となったフランク・ドレイクを訪ねることから始まる。
今、地球は当然現代なのだが、系外惑星はその惑星年代が不定である。
その大気組成を遠距離から分析する方法は、地球の地質年代の分析から研究がなされている。
惑星は、恒星の周囲を巡っていることから、近年になるまで観測は難しかった。
2009年にNASAケプラー衛星を運用開始したことで、飛躍的に情報が得られるようになった。
当該衛星にも限界があり、次世代衛星の構想はあるが、予算の縛りに呻吟している。
本書の後半部のサラ・シーガーの話が良い。
TEDに、彼女の講演が上げられている。
https://www.ted.com/talks/sara_seager_the_search_for_planets_beyond_our_solar_system?language=ja
これを見ると、書中で触れられていたスターシェード衛星のことも、よく理解できる。