社会学

-わたしと世間-
(中公新書 2484)
2018/4/18
著:加藤 秀俊
社会学」に携わって長い学者の最新の著書。
「まえがき」で、「社会学」を卑下されているが、内容的には平易に社会学の概念が述べられ、すっすっと理解できる。
題材は、軽く選択されているようだが、各方面に分け入ると究明すべきところが残されていることが分かる。
p102に、お土産の由来として、
講を代表して伊勢などに「代参」していた代参者は寺社で入手した聖物のはいった「宮笥
」(みやげ)を持ち帰って講メンバーに配った。
という下りは、現代世間でも組織内で行われている風習のなごりなのだろうか。
一点だけ、裏取り不足の点を指摘すると、p78
忠臣蔵の原型になった刃傷事件は江戸から赤穂まで早馬で二日間で伝達されたという。
ところ。
ウィキペディア「赤穂事件」では、4日間と、との記載がある。
書中、SNSにも触れているのだから、ネットの効用を活用しなければ・・・