スティーブ・ジョブズの王国

― アップルはいかにして世界を変えたか?‐
著:マイケル・モーリッツ
監修・解説:林 信行
訳:青木 榮一
プレジデント社(2010.11)
ISBN:9784833419468
いわゆる"スティーブ・ジョブズ本"は、現在までに数多く出版されている。
各種のエピソードに関する、「いきさつ」「内容」「後日談」については、以前のものよりも、その後の関係者からの裏どりがなされた、より新しいものの方が、歴史の審判に耐えるようになるものだ。
(定本と言われた)ウォルター・アイザックソン版についても、現在では各所指摘があるようだ。
本書は、1984年に書かれた初版本の復刻版として、ジョブズの追放、復活から現在までの軌跡を増補して上梓された本。
今の視点からすると、内容にやや疑問が残るところはあるが、「現実歪曲空間」を体現した主人公の立ち位置を描いた点で評価できる。