老後の生活費は?

2019年5月22日に公表された「金融庁レポート」によると、
高齢無職世帯の収入と支出の“平均”は以下のようになっている。

高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の場合
実収入は209,198円で、
消費支出は235,477円で、
生活費の不足分は54,519円となっている。
この赤字額が毎月発生する場合には、「20年間で約1300万円、30年間で約2000万円が必要になる」。

と記述し、大問題となった。

そもそも、当該レポートの収入と支出の“平均値”に裏がある。
実収入:年金の平均値と中央値に乖離があり、「男性の厚生年金の中央値」は、18万円台となっている。
支出については、他人の消費動向に囚われず“身の丈に合わせて”金を使えば赤字になることはない。
平成20年の1世帯当たりの貯蓄額は“平均値”では、1680万円だが、中央値では995万円なのである。
中庸をもって旨とすべし・・・であろう。