波紋と螺旋とフィボナッチ

著:近藤 滋
角川ソフィア文庫(2019年03月23日)
ISBN:9784044004590
かの本庶 佑氏の下に研究していた著者が分かりやすく「科学」に対する学者の立ち位置を解説した本。
自分の興味がある分野と携わる仕事の間に乖離がある場合、ある種の葛藤が生じるものだが、著者は一種アウフヘーベンした考え方で有名な科学誌「Nature」に投稿し、掲載されるどころか表紙に研究内容写真が掲載される。
それは、不遇の天才:チューリングの理論を裏付ける発表で、恩師もその雑誌の表紙を掲示し、心の広いところを示す。
イグノーベル賞にはゆうゆう該当される方である。