生命の歴史は繰り返すのか?

―進化の偶然と必然のナゾに実験で挑む-
著:ジョナサン・B・ロソス
訳:的場知之
化学同人(2019/06)
ISBN:9784759820072
ティーヴン・ジェイ・グールドの「ワンダフルライフ」は、もう古典といっても過言ではないかもしれない。
しかし、コーンウェイ・モリスは真っ向からそれに噛み付いている。
著者は「収斂進化」というキーワードで、グールドに切り込む。
曰く、生命進化は迅速に発効するので、実験可能であり、収斂進化の例は数多い。
確かに、有名な「オオシモフリエダシャク」も出てくる。
が、そもそも「生命」は一回こっきりの発生なのだから、再度地球同様の環境下で生命発生は無い・・・と断じるグルードに対する切っ先は弱い。

p57に、
アボリジニの人びとは、明色の肌をもつアジア人だった
とあるが、疑問に思う。