初めて電報を打った時のハナシ

独身時代、友人が結婚すると聞いて電報を打つことにした。
幼児の頃、電報電話局に連れられて入った時に、局員が電報を口述で発信しているのを聞いていた。
それは、「フォネティックコード」を用いたものだった。
それは、和文通話に用いられるそれで、
ア:朝日のア
イ:いろはのイ
・・・
というヤツ。

思い込みとは激しいもので、“デンポウ”はそうやるものだっっっ。
と確信して、意気込んで、お祝いの電報文を事前に変換練習をした。

さて、意気込んで、電話して、喋り始めると、局員が
絶句・・・
しているのが分かり、顔が青赤くなった。
「ふつうのことばでいいんですよ」
と、やや空白があった後言って下さった・・・のをよく覚えている。