―化石から見えること、見えないこと-
著:デイヴィッド・ホーン
訳:野口 正雄
原書房(2025/07)
ISBN:9784562075539
最新の知見を古生物学者がまとめて紹介した本。
表題に「未来」とあるが、メガロサウルス、イグアノドンがイギリスで発見・命名されて以来の化石発掘・調査の現状:標本が、少ない・偏っている・評価の仕方等について、分かっていることがどれほど少ないか・・・を各項目を挙げて紹介している。
私たちは乏しいデータから過剰な仮説を導いたり、関係を復元したり、過剰解釈をしたりして壮大な説に仕立てがちである。(p307)
確かに、科学展示・雑誌等では、(不明であるにも関わらず)あたかもありそうだった外被色を塗って、それらしい動作をさせている場面に遭遇したことは多々ある。
何しろ、恐竜類は約6千5百万年前に絶滅しているので、その理由を説明できたのは地質学者ではなく、物理学者であったことについてを挙げて、科学全体に対する姿勢、
即ち、より新しい学説によって旧説が正されることの正当性を本書の各所で見ることができる。
多くの恐竜名称が出てくるが、一般人にとって、名称:外観との対応力、は限られているので、もう少し図版を入れて下されば、より理解が進んで読み易くなったのでは無いか・・・と思った。