―大アメリカ合衆国の歴史-
著:ダニエル・イマヴァール
監訳:和田 光弘
訳:森脇 由美子/小澤 卓也/内田 綾子/高橋 博子/上 英明
名古屋大学出版会(2025/07)
大国:アメリカ合衆国の「二重基準」又は「ダブルスタンダード」について、過去(及び現在)を豊富な一次資料から解説した本。
米国の海外領土において、コモンウェルス:米国自治連邦区である、プエルトリコおよび北マリアナ諸島。及び、そうであった、フィリピンに対し、如何に(帝国主義は)酷いことをなしてきた。が、殆ど報道されていないことを述べる。
ローズベルトは、真珠湾を攻撃を受けた時に、「日本帝国」航空隊がハワイとフィリピンに爆撃を開始の文言を、「日本帝国」航空隊がオアフ島に爆撃した・・・と発表した。(p3)
これは、
・米国自体は“帝国”と呼ばれたくない意思があった
・ハワイは準州であったが、フィリピンはそれより格下のコモンウェルスであったため、米国内世論を慮って、「恥辱の日」ということを宣伝したかった
という二重の意味があったという。
ローズベルトは、1942年9月に現職大統領として「地球:グローバル戦争」と語った、それがその言葉を用いた最初であった(p197)
2025年2月23日に、日本語版へのあとがき、で筆者はドナルド・トランプに触れている。
歴史家が得意とすることは過去を説明すること(p360)
とあるが、早く彼も“過去”になって頂きたいこの頃である。