地名はどのように決まるのか

―国連による「地名の標準化」と日本の課題-
編:春山 成子/田邉 裕
古今書院(2025/10)
ISBN:9784772253635
本書で、国連は「地名の標準化」及びそのガイドラインを示している。
国連が、そのような“おせっかい”と思えるようなことを提唱しているとは知らなかった。
しかし、最近、「日本海」に対して「東海」を唱える向きもあるやに聞く。
歴史的な命名者が付けた地名に対する考え方が優先される・・・とは思うのだが。

南極の昭和基地がある「オングル島」。何の疑問も無くその固有名称を地理地図・マスコミ等は用いている。そもそも人跡未踏地なので、誰かの命名者がいるはずだ。
ウィキペディアによると、1937年リュツォ・ホルム(1931年2月21日ノルウェー隊の飛行士フィン・リュツォ・ホルムの名にちなんだ)湾を水上機で望見したノルウェー隊が命名した。
とある。

国際的な名称だけではなく、国内でも
中央市(四国中央市)
みどり市
さくら市
等の普通名詞を用いた名称、とか
甲州市甲斐市、山梨市、南アルプス市
等の歴史的に培われてきた国民の認識域に一致しない都市名への苦言
を表している。

特に、潰れて良かったのは、“南セントレヤ(!)市”であり、良識が通った好例であった。

キエフはキーウにすぐ変わったが、現地呼称を優先するなら、
北京、英国は、何故変わらないのか?