自由 〈上〉

著:アンゲラ・メルケル
訳:長谷川圭
KADOKAWA(2025/05)
ISBN:9784041136324
書籍予約をしたのは8月で、12月下旬になって、やっと読めた。

メルケル元首相の物語は、NHKの「バタフライイフェクト」で再放送されるくらい有名である。

当該番組では、「女性」「東独出身」の要素があったので、言わば数合わせのように政界入りできた・・・とも取れる表現があったが、本書を読むと本人の努力によるものが大きいと確認できる。

父親の仕事のキリスト協会関係の影響で、無神論共産主義との折り合いに苦労した若い頃の思い出。

心理学にも興味があったがおそらく進学できない評価(p56)だと判断したため、
2たす2は、東ドイツでも4(p55)ということで、物理学専攻とした・・・ことが語られる。

社会変化の中で、
・突然命ぜられた報道官の役職からの船出
・統一後の選挙運動時の一挙手一投足を捉えるマスコミ
・体制変化に翻弄される一般市民
等の出来事に直面する。

放送番組では表層的になぞるだけだが、書籍ならではの細かいできごとが記されている。
傍らに有能なベアーテ・バウマンが補佐していたことも良い結果を齎した要因だと思う。