著:マーティン・ジャナル/真鍋 真
創元社(2025/10)
ISBN:9784422430690
今までの生物進化中、5度の大量絶滅があったことが分かっている。
そして我々は現在、第6の大量絶滅の真っ最中にいる・・・と著者は述べる。
人類がアフリカを出て地球上に蔓延していく過程で、ヒトの狩人性を知らない動物が絶滅させられてきた。
ディズニーアニメ、アリスの冒険でも出てきた「ドードー鳥」もその一種である。
何故アリスは、当時(もう絶滅していて生きた個体を見る機会が無かった)ドードーを知っていたのか?
ダーウィンについては、もし彼が『種の起源』を発表することなく亡くなっていたら・・・(p110)
の仮定死亡記事を推測する。
おそらく、アルフレッド・ラッセル・ウォレスが(結果的に)発表し、彼の方の名声が残ったのではないかと、個人的に思う。
ダーウィンは、その頃の宗教の唱える説と真逆の本を出版し、結果的に(今でも要る創造論者を別にして)科学的な見地を披露し、皮肉にもロンドンの宗教寺院に埋葬された。
恐竜が絶滅したのは、アメリカのアルバレス父子による、隕石衝突によるK/Pg境界が原因と提唱されて以降、殆どの学者で認められている。
それまでは、白亜紀後期のデカントラップが原因説が有効で、恐竜のだらだら増減をうまく説明できずにいた。
しかし、約6600万年前の或る日・・・それは突然起こった・・・ユカタン半島付近への隕石の衝突。
それが、もし、無かったら・・・今の哺乳類:人類の発展は無く(あなたもわたしもいない)、今でも恐竜の亜種が地球上を闊歩しているだろう。
それ以外の大量絶滅を説明できる証拠は乏しいと本書は述べ、一見して分からない時間単位でそれは進むであろうし、現在の状態も、「第6の大量絶滅の真っ最中」にいるとの危機感を持つべき・・・と主張する。
P230-1の年代層序表に、(p206で説明しておきながら)チバニアンが無い・・・というのは手落ちであろう。