―1950年代アメリカの光と影-
著:デイヴィッド・ハルバースタム
訳:峯村 利哉
筑摩書房ちくま文庫(2015/10)
ISBN:9784480432872
「3」は、下記が主題となっている。
・バス・ボイコット
・マリリン・モンローとプレイボーイ
・ペイトンプレイス
・女らしさの神話
・経口避妊薬
・スプートニク・ショック
・ゼネラル・モーターズの没落
・やらせ番組
・リトルロック報道
・U‐2撃墜事件
・60年代の危機へ
1950年代の正しく“光と影”を丹念な取材で明らかにする。
「バス・ボイコット」は、有名なローザ・パークスが主役で、その事件の勃発はもう避けられない時期まで来ていたことが分かる。
彼女自身は良い教育を受けており、バスの運転手から恫喝を受けても、対応できる人物だった。
また、丁度良いタイミングで地区の教会にマーティン・ルーサー・キング牧師が居た。
彼の弁舌は、
「我々が間違っているなら、合衆国憲法が間違っている。(中略)全能なる神が間違ってる。(中略)イエスは単なる非現実的な夢想家であり、天から遣わされた者ではなかったことになる。(中略)正義は嘘だということになる」。(p20)
という風に大衆の受けがよい演説ができた。
広報媒体も、TVが出てきて、全米に中継されたことも「事実」を広めた一助になった。
残念乍ら、著者は2007年取材中に自動車事故でこの世を去った。
それから、20年も経たないうちに、米国がこのような状態になるのを知らなかったというのは、幸せなことなのか・・・