馬渡一真

報道によると18日鬼籍に入られたとのことであった。
雲の上のような存在のお方であるが、一度だけ、会席でご一緒させていただいたことがある。
「柔和」という言葉が人間になると、そのようになる、という感じであった。
昔のことをお話して下さった。
それによると、お役所(おそらく運輸省?)と一席持つことがあっても、決して酔ってはならない、という不文律があり、それを厳守されたとのことであった。
そのとき、瞬間覗かせた表情の凄み、それを伺うだけでも、その職務にどれだけの責任が課せられているか、ということを理解するに十分であった。

合掌。