枇杷の木

いつも通勤時に、小さな神社の傍を通過している。
年始と秋の祭礼時にしか本堂が開いていないような小さな神社である。
境内に枇杷の木があった。
「あった」と過去形で書くのは、つい最近ばっさりと伐採されてしまったからだ。
だれも肥料をやらないが、初夏に小さな枇杷の実が生り、小鳥が食用にしていた。
だれにも迷惑をかけていなかった、枇杷の木。
なぜ切られたのだろう。合掌。