小学校低学年の頃の教室暖房は、「石炭ストーブ」だった。
学校の片隅にあった石炭庫まで行って、石炭を一輪車に乗せて、教室まで運び、点火するのだが、簡単に石炭に火が燃え広がらない。
紙から小枝、更には少量の木材を燃やすと石炭に着火する。
一旦石炭が燃焼開始すると、ダルマ型の本体の側面が赤くなるまでになり、石炭燃焼の独特の香りと共に教室内が暖まった。
石炭ガラの始末が結構大変だったことを覚えている。
石油ストーブに切り替わったのは、何時の頃だったか・・・
燃料補給・点火・消火が簡単になって、後始末が無くなったのが画期的だった。
その頃は全然意識していなかったが、暖房エネルギの歴史的構造変化だったのだろう。
で、石炭燃焼で発生する二酸化炭素は、石炭紀当時の地球大気から回収されたものが現在に吐き出されているということだ。
一度、大気中に放出されると、人手での回収はコストがかかり、ほとんど不可能となる。
石油は偏在するが、石炭は比較的に遍在していることから現在でも掘られている。