生き残る判断生き残れない行動

書評
著:アマンダ リプリー
訳:岡 真知子
ちくま文庫(2019/1/10)
危機に遭遇したとき、人はどのような行動を取るか。
本書は、著者が災害・テロ・事故の当事者に足で取材し、著した本。
911WTCビル内にあったモルガン・スタンレー社の警備主任リック・レスコラはテロや災害に対していかに避難するかを常に考え、避難訓練をしていた。
彼は、ヴェトナム戦争経験がある人物であり、危機管理の実際を熟知し、当日も率先して社員の避難誘導に携わり多くの社員の命を守った。
彼は数少ないビル内の残存社員を救おうとして、未還となった。
このことは、いままで全く知らなかった。
漫然と日々を過ごしていると、緊急時に対応できなくて命を落とすことがある・・・ということを考えさせてくれる。