各種機器筐体の各種清掃方法について

先日、トルエンのはなしを書いたら、Tさんから「何に使うんですか?」とご質問を頂いた。
これは、使用目的について説明不足であった。
電気製品等の究極のクリーニング液として使っているのである。
その究極に至るまでの段階をご披露しよう。
汚れ現象は、軽微なものから挙げると、ホコリ、手垢、各種テープ糊類、水性・油性インク類、重合性油脂、たばこのヤニ、等がある。
ホコリ1:室外に持ち出し。エアーダスタ(エアブロア)缶を適宜噴射しながら刷毛で飛ばしハタく方法
ホコリ2:室内では、掃除機の吸い込みパイプ口方向に対して刷毛でホコリを集めて吸い込みをさせる方法がある。
刷毛は、大、中、小(古歯ブラシ)、微小を用意している。
手垢:アルコール、オレンジクリーナ、エピカの突撃(会社が閉店してしまったので今後は入手不能)、スワイプをヨゴレの少ない順に使用する。
上記液を適宜振り掛け、ウェスで擦る
各種テープ糊類:アルコール←セロハンテープ系はこれで十分、ペイント薄め液←ガムテープ系の残滓糊に絶大なる効果がある。
水性・油性インク類:アルコール
重合性油脂:油系には溶剤、となるのだが、一気に最強軍団は繰り出さずとも、ほとんどの油脂はオレンジクリーナで溶かすことができる。
NHKの「ためガテ」でやっていたが、温度を上げると重合鎖が分解され易くなるようだ。
たばこのヤニ:これは手ごわい。一番上に記載の手法から順番に実施して、各種ヨゴレを綺麗にしてもヤニのコーティングは簡単には剥がれない。ここで究極のトルエンのお出ましとなる。
トルエンは、ABS樹脂等のプラスチックを可溶する有機溶剤なので、汚れた表面ともども拭き取ることができるのだ。
ただし、注意がある、
1.強引火性あり、火気厳禁
2.人体吸引は急性中毒を引き起こすことがあり、通気性注意
3.ポリスチレン系樹脂を強力に犯すので、シボ等の表面仕上げは台無しになることを覚悟すること
4.上記と同じで、清掃部とそれ以外部の境界が目立つので対象物の色、形を吟味する必要がある
5.さらに同じ理由で何時も見るものに対して施術することは、しないほうが良い。見るたびに悔悟の責に苛まれること、必至であるからだ。