PM-840C修理

調子良く使用していたら、突然「ギュー」という異音とともに、印刷不能になった。
プリントヘッドを左右に移動させるコグドベルトは、ステッピングモータによりウィーンと動いているのでベルトとヘッド間の接続が無くなったようだ。
面倒でも、替インクを入手済(2月7日日記記載)しているので、修理しなければならない。
ネジ4個を取り、上面ケースを本体から外し、詳細に点検。
プリントヘッドとベルト間の接続は、実に簡単。ベルトをヘッド後面にしつらえてある隙間に差し込むだけ、の構造。
プリントヘッドと当該ヘッド駆動用コッドベルト間の固定用ハサミコミプラスチック片が折損脱落していた。
このため、相互間の連動が無くなり、印刷不能になったのだ。
如何にプリントヘッドが軽量とはいえ、あれだけの高速でベルトが左右に走ると、いずれ疲労折損してしまうと思われる。
エプソンさん、これは基本的な設計ミスですよ。
で、しょうがないから、いつものグルーガンを取り出してヘッドの左右でベルトを樹脂固定。
直ったかな・・・と思ったら、ヘッドが数回左右に移動後、「用紙ランプ」「インクランプ」の赤LEDが同時点滅する。
ユーザーズガイド Win版、p106にランプの組み合わせによるエラー表示、として、
「キャリッジ(インクカートリッジをセットしている部分)が正常に動作してない、またはその他のエラーが発生しました。」
とある。
即ち、ヘッドの左右を樹脂固定したため、電源投入後ヘッド移動行程チェックにて、左右端それぞれ最終端まで移動できない状態、となってしまった。
本来のヘッドvsベルト間の接続個所はヘッド後面中央部なのでヘッドはエンドセンサを押すことができるが、樹脂修繕ではそこまでヘッドが移動できず、プリンタ自体のヘッド位置認識が不能になり、そのアラームを発出したと思われた。
やはり、工作しずらいヘッド後面にアクセスしなければならない。
本来、(ベルトの強度を落とすので)やりたくはなかったが、ベルトにピンバイスで穿孔し、当該位置のヘッドにも穴開けし、手持ちの小型ネジで共締めして固定して、修理完了。
これで、代替インクが無くなるまで使うことにした。