サンヨーテレビ、ニッポン、カッチン

1970年代、サンヨーカラーテレビのリモコンの愛称。
それまでは、チャンネル切替は、本体のダイヤルをガチャガチャ回していた。
本体内VHFチューナ選局は、心棒の周りに、同調コイルセットを仕込んだ「ターレット」を接点を介在して切り替える方式であった。
写真は、
http://homepage3.nifty.com/garakuta-syuuri/syuuri-cyuu/syuuri_TV.html

http://homepage3.nifty.com/garakuta-syuuri/syuuri-cyuu/gazou_TV/tv16.JPG
に、ある。
ご覧になるとお分かりのとおり、経時で、接点の接触不良が(必然的に)発生するような構造である。
見えづらくなると、チャンネルを微妙な位置に調整するのが、子供の仕事であった。
人間楽をしたいもので、サンヨーがカラーテレビでズバコンを搭載した、「薔薇」を発売したときは、大いに売れたようで、近所でも買ったと聞き見に行った。
リモコンの選局ボタンを押すと、遠隔でガチャガチャとチャンネルが回るのを見て、未来が手許に来たように感じた。
リモコン出始めの本超音波方式は、実は欠陥があった。
リモコンと本体間通信を音波伝送で行っていたため、本体前で鍵束をチャラチャラさせると、本体が誤認し誤作動することがあったのだ。
現在主流の赤外線方式が開発されると、超音波方式は即すたれてしまった。
三洋電機のCMは、浜口庫之助氏作詞作曲の
♪赤・青・黄色、サンカラー
 バラ バラ バラ
とか、
♪サンヨーテレビ ニッポン カッチン
とかを覚えている。